ワークショップ「メリーポピンズ」稽古進行中！

みなさんこんにちは。
暑い日が続きますね。そんな中サマーワークショップ「メリーポピンズ」の稽古が進行しています。

今回のワークショップのテーマは「作品発表ありき」ではなく、参加者一人一人がこの夏にしっかりと成長と上達を手にすること。

もちろん本番発表に向けての準備は大切ですが、発表のためにワークショップがあるのではありません。
まずは参加者一人一人が今までの自分ではできなかったこと、やれ（やら）なかったことに挑戦し克服して「新たな自分に成長する」こと。いかにして自分の殻を破るのかをテーマにしています。

子ども達に日々接していますと、「あー、きっとやれば出来るのにやらないのはもったいないな」「ここで一歩踏み出せれば新境地なのにな。。」と感じることが多々あります。

レッスンをしていて技術的な上達はもちろん大切ですが、思い切ってやってみたり、恥ずかしくても一歩踏み出してチャレンジしてみることは、実は技術面よりも重要だったりします。

出来るのにやらなかったら、実は重要な場面では「出来ないのと一緒」だからです。

子ども達も少しずつ大人への階段を昇っていくにしたがって、「こういう風に観られたい（観られたくない）。」という想いが顔をだし最も魅力的な姿である「個性を出す」ことを邪魔し始めます。

稽古場やレッスンは恥をかく場所とよく言いますが、思い切ってチャレンジするからこそ習った技術も生かされますし、新たな発見があります。自分のできる範囲内のことだけをやっていると定着はするかもしれませんが、それ以上の進歩はありません。

そしてチャレンジをせず止まっている時間が長ければ長いほど、そこから一歩チャレンジすることが至難の業になっていってしまいます。

というわけで、今回のワ―クショップは自分の殻を破るために、音楽をかけてテーマだけを与えてみんなの前でいきなり踊ってみるとか、歌ってみるというチャレンジの機会をたくさん作っています。心と感性を解放する感じでしょうか。

シーンや音楽、歌詞から想像して、思い切ってどんどん自分なりに表現することを求めます。きっとみんな相当恥ずかしいし、頭が真っ白だと思います。
次々に前に出てチャレンジしてもいつまでも音楽は止みません。前に出る人が途切れても音楽は止みません。
誰かが出ないと気まずい雰囲気に、、、
そして勇気を振り絞って前に出て表現する。
表現をし終わって列に戻ってくるときの参加者は、心からの解放感と「思い切ってやった」という充実感でとても良い表情をしています。

一見写真を見ると楽しく遊んでいるだけに見えるかもしれませんが、実は相当大変なチャレンジをしています。

きっと参加者たちは、先生から「ここはこういう風に演じて！」「こういう表情をして！」「こういう風に動いて！」と指示される方が簡単ですし、そのようにいわれる方が慣れています。経験がある子も多いのでそれなりに上手くやるでしょう。

でもせっかくこのワークショップに参加するのなら、そのシーン、セリフ、音楽、歌の中で、自分にしかできない表現を自由に出来るようになってほしい。それがその子にしかない「個性」であり「魅力」です。

その子のありのままの個性が見えた瞬間、それまでとは比べ物にならないほどキラキラとその子が輝くのが、今までのワークショップ稽古の中でもたくさんありました。
自分の殻を破った瞬間、それは「小さな奇跡」にも見えます。

実は、こういう針を振り切る経験をすると、子ども達の感性は研ぎ澄まされ、これからメリーポピンズの世界をより表現していくにあたって、感じたままの「自然な表現」ができるようになります。

ワークショップだからこそ、振り付けやシーン展開についても出来る限り参加者が考え、小道具についても可能な限り自作します。

そしてまだまだこれから、、、参加者のチャレンジは続きます。

また近況をブログにてお知らせします！

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