佐藤英奈さんから「未来への贈り物」について寄稿をいただきました。

ミュージカル「未来への贈り物」続いてのブログリレーは、小学生最年少キャスト（出演時年長）として昨年大活躍してくれた佐藤英奈（さとう はな）さんです。よろしくお願いします！

－－－－－－－－－－－－－－－－－

初演、2015年の未来への贈り物では夢組サクラ、ユノ役をさせて頂きました佐藤英奈です。

【未来への贈り物】の舞台出演を振り返り、最初に母親の私が少しコメントさせて頂きます。

娘は今7歳ですが、幸せな事に未来への贈り物のミュージカルには二回も出演させて頂きました。
振り返りますと、初演時にはまだ幼稚園年中さんの5歳、一体どんな事になるのかと不安も大きかったですが、ご指導頂きました先生方の魔法の様な導きの元、無事に初舞台を踏む事が出来ました。

お話しの内容は心に響くとても素敵なもので、本番の舞台で初めて観ることが出来た時、とても感動したのを覚えています。
それまでは親は送り迎えのみ、子供の体調管理に気をつけてあげるくらいで、お稽古内容は一切見れませんのでお任せするしかありませんでしたが、細かく組まれた稽古スケジュール編成や色々とご指示を出して下さり、無駄な待ち時間もほとんどなく、幼稚園を休む事なくお稽古に参加できました。
特に親として有難く思ったのは初演時の本番の楽屋は畳で用意して下さり、しかも保育士さんを2名も付けて頂いて面倒を見て頂き、公演と公演の間の時間には休めるようにととても手厚く考えて下さり感動しました。初めての舞台が【未来への贈り物】で本当に良かったと思います。

そして舞台本番を迎える頃には本人自身にも変化が感じられ、自分の事は自分でやるのが当たり前、自己責任感がとても強くなりました。
そして公演後に、「ママ、いつもありがとう。送り迎えとかお弁当を作ってくれてありがとうございます。」と言われた時に舞台もですが、それ以上に感動したのを覚えています。

また出演される年上の子達がとにかく面倒見が良く、本当に可愛がって接してくれ、そういう素晴らしい環境でお稽古出来たのが、娘の心も豊かにしてくれて本人も小さい子がいるとすすんでお世話をする様になりました。

娘の感想は「ダンスの振り付けは難しかったけど、頑張りました。親衛隊の場面では出られなくて悲しかったけど、もうちょっとダンスが出来ていれば親衛隊に加われたと思います。」
と前回の悔しさをバネに今ではダンスのレッスンに励んでいます。
「演技ではマイクが付いているので、呼吸する時に気をつける事などを教えて貰いました。
柴田桃子先生には観に来てくれる人への舞台上での態度なども教えて貰いました。
お友達が優しくて、「一緒にダンスや演技の練習が出来て嬉しかったです。」という事です。
また、「ゴサクとヨサクが最高に気持ち悪くて面白かった！」「楽しかったしまた出たい！」だそうです。

2015年の公演ではダンスもレベルアップしましたが、作品自体がそれ以上に格段にレベルアップ。本人の希望の場面に出られない悔しさもあったようですが、そういった気持ちも本人を成長させてくれているのだと思います。
お稽古の後にはスタッフの皆さんが毎回復習用の動画も用意して下さり、見ることができたので振付けの復習や動きが確認できたので自ら練習する様になっていました。ここまでしてくれるカンパニーさんは他には少ないようで、しっかりと責任を持って子供たちの面倒を見る姿勢にも感動でした。
衣装も3回着替えたり、それ毎に違うシーンがあり結構忙しかったかとは思うのですが、自分でしっかりと衣装やそれに付属する小物なども管理する様になっていて、感心しました。そのおかげで小学校に入学した今では自分で全て把握して準備するので忘れ物はなくて助かっています。

また本番中に付けていたマイクの機械が外れてしまうハプニングエピソードがあった様ですが、観ている方には分からなく、公演終了後にお手伝い頂いていた竹田理央さんより「はなちゃん、とても偉かったんです〜！凄く冷静に対応出来ていて、とても偉かったんです。普通だったらこの年齢だと焦ったりしてしまうのですが。。」と教えて頂き、舞台上での心得なども教えて頂いているのだと改めて感じました。

本当に愛情いっぱいのカンパニーで素敵な作品に参加出来て、娘の大きな成長を感じられました。

本人も出演した後でも新たな目標がある様で、今年もまた出演したい！と言っております。
小さな年齢より応募出来る作品ですので、親としては舞台出演の第一歩としてとてもオススメ出来るミュージカルだと思います。
是非皆さんも素敵な作品に参加して素敵な思い出を作って下さい。

佐藤英奈・保護者

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

すてきなコメントを頂きありがとうございました。

佐藤さんは3歳の頃からミュージカルの基礎レッスンを始め未来への贈り物が初ミュージカル出演でした。きっと最初は初めてのことばかりで戸惑うこともあったと思いますが、今や立派に様々な舞台やスチール、撮影等で活躍しています。独特な存在感でオーラを持ったとても魅力的な女の子です。最近は実力もしっかりと身に付けてきているのでこれからの活躍が一層楽しみですね。昨年高い競争率の大手プロダクション所属のためのオーディションに合格し、所属後のレッスンでも既に周りの子ども達を引っ張る存在になっているとのこと。ミュージカルのレッスンが活きていますね。これから映像系、ＣＭ、映画、そして目標としている舞台にと一層飛躍していくことでしょう。これからも応援しています。

未来への贈り物では、学業との両立でやむを得ない理由で稽古をお休みした子や、その後のフォローアップの為に特にダンス振り付けやステージングについては「動画配信」を行っています。もちろんそれに頼りっきりになることは本末転倒ですが、自宅等での自主練習にはとても役立っているそうです。保護者の皆様も稽古の進捗やお子さんの様子が少し垣間見えるので楽しみにされているようです。また、自分の動きを「客観視する」ことで一層自覚と責任が芽生えるようです。

作品の特性上、大人キャストが作品を引っ張っていくというより、ジュニアキャストがどんどん底上げして作品のクオリティを上げていく必要があるので、ジュニアキャストには連帯感と責任感、そして年齢を超えたチームワークが醸成されていきます。小さい子たちは精一杯お兄さんお姉さんについていく、そして大きい子は自分に与えられた難易度の高い課題をクリアしつつも、小さい子の模範になってカンパニーを引っ張る。そうやって自然とカンパニー内に役割が出来ていきます。佐藤さんが仰るように初ミュージカル出演という方にとってもとても良い稽古環境ではないかと思います。

「未来への贈り物」オーディション情報
http://www.mirai-musical.com/#!audition/c24vq