竹田理央さんから「未来への贈り物」について寄稿をいただきました。

ミュージカル「未来への贈り物」続いてのブログリレーは、大人キャストとして、初演、２回目とメインキャストのララァ役で出演した 竹田 理央（たけだ りお）さんです。よろしくお願いします！

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初演と2回目の「未来への贈り物」のララァ役をやらせて頂きました竹田理央です。

ストーリーは直球で心に響くもの、ダンスは心情がそのまま溢れ出たもの、そして何より音楽が素晴らしいこの作品。

そのストーリーテラーともいえますララァ役に2回も挑戦させて頂けて本当に幸せでした！

1回目にララァ役をやらせて頂いた時は、物語を進めていくエネルギーや持っていきかた…そして初挑戦の幕前芝居でお客様とこれから始まる物語の世界を繋ぐ役割が本当に難しく、勉強になりましたが…ただ一生懸命その時に出来ることをやった状態でした。

2回目はダンスなどがさらにパワーアップし、柴田桃子先生の感情にのせた素晴らしい振り付けで…役として踊ることをたくさん考えました。

2回目は稽古期間が長くとれたこともあり演出の横山先生の趣向で台本には書いていなくてもストーリーの流れでは絶対あるはずのシーンを想像でやってみたりしました。

新たな角度から作品を捉えるご指導によりララァ役を掘り下げて考える時間、存在意義やキャラクターを台本に書いてあることから読み取り
想像する時間をとれた事でさらに自分とララァ役が近付いて舞台では感じたままに行動することが出来ました。

そして、このミュージカルにはなんといってもジュニアキャストなど子供たちがたくさん出演しています。

未知の可能性を秘め、純粋に向かってきて頑張っているジュニアキャストのみんなを真近に感じながらの稽古場は本当にかけがえのないものです。

子供たちが納得してついて来れるような存在になれるよう努力しつつもそんな子供達から刺激を受けることもありました。
お客様に作品のメッセージを届け、思い切り表現し伝えるためには楽しいことばかりではありません。
私もたくさん悩むことがある、楽しくも厳しい現場です。それはきっとジュニアキャストも同じ気持ち。
稽古に対する意識から皆で考え直したりもしました。

また、2回目はリュウ役とララァ役のアンダースタディがついたことで私自身かなり刺激を受けました。

アンダースタディの2人は他に本役もあったのでさらに大変だったと思いますが、毎回の稽古で吸収しようと真剣に取り組む姿がまだ目に焼き付いています。

アンダーがついて1番私が変わったのは「客観視すること」です。

それまではララァ役は私しかいなかったので私自身が感じたまま、考えた取り組み方である意味視野が狭かったかもしれません。

それが、違う子が演じることで「私はどう見えているのかな…そんな捉え方もあるのか！…こうやったらもっと良いのではないか」と違う視点が生まれました。
これは自分を成長させる上ですごく大きいことでした。

役が同じだった子とはもちろんお互いを高めるためにアドヴァイスをし合いましたし、もう1人のリュウ役の子（大根田岳くん）と組むときはタイプが違ったのもあり1から役の関係性を改めて考えるきっかけともなりました！相手がこうくるなら私はこう！…と、本当にキャッチボールのような感覚で新鮮な稽古でした。

そんな切磋琢磨して作品を一緒に作り上げる仲間…そしてそれを導いてくださる先生方。舞台には他にも作曲家、音響や照明、美術、舞台監督、制作などたくさんの方の支えとお客様が居て下さり初めて成り立ちます。

この素晴らしい作品をもっともっと沢山の方に観て知って頂きたいのと同時に、出演したいという気持ちがあればぜひ挑戦して欲しいです！

このミュージカルにはジュニアキャスト全員に「名前」があります。それこそ主役でなくても1人1人の人生があるんです。
主役ばかり目立つのではなく、みんなも、そしてお客様も何か共感する部分が絶対にある。
自分が真摯に取り組めば必ずそれはお客様に伝わりますし感動を与えられるだけでなく、1歩2歩成長した自分にも出会えると思います！

今は、私の小さい頃からは考えられないほど子供達が活躍できる素晴らしいミュージカル作品が多くあります。私が子供だったら挑戦してみたい役も沢山あり、整った環境と経験が羨ましいです！

ぜひこの「未来への贈り物」を多くの方に知って頂き、作品のもつメッセージを子供達はもちろん大人の方々にも繋げて伝えていけたら素敵だなと思います。

最後にこのような場をつくって下さり経験させて頂いたスタッフのみなさんに感謝しております。ありがとうございました！

竹田理央

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コメントをいただきありがとうございました！

竹田理央さんは、大人キャストの一員として髙畑翼くんと共に、初演から出演してくれています。そして他の大人キャストに比べ年齢がジュニアキャストに近いということで、ジュニアキャストの良きお姉さんとして、歌やお芝居、ダンスの技術面の見本になってくれています。そして、心構え、稽古アシスタント、子ども達の悩み相談、駅から稽古場までの引率役など、本当に幅広く大活躍をしてくれました。

とても責任感があり、そしてジュニアキャストが様々な理由で先生やスタッフから厳しく叱られていると、責任を感じて一緒に泣いてしまうような心優しい女性でもあります。

理央さんは、現在音大の３年生。子役時代にはピーターパンのマイケル役やライオンキングのヤングナラ役、アニーのジュライ役、高校時代に声楽で全国入賞歴があるなど、今ミュージカルを頑張っている子たちにとって身近な目標とすべき先輩です。安定感のあるハイレベルな歌唱と演技力は多くの観客の皆さん、そして共演するジュニアキャストを魅了しています。

竹田理央さんそして髙畑翼くんに、大人キャストとして入ってもらった目的は、稽古場や本番での抜群の存在感とパフォーマンスという面はもちろんですが、、ジュニアキャストにとって様々な舞台経験を積んで成長してきた二人と、直に親密に接することで、今までの経験や、上手くいかなかったときの対処法、大人への接し方、稽古の取り組み方、役への向き合い方、壁に当たった時の対処法、上手くいったことを次につなげるポイントなど、どんどん見て学んで、聞いて学んでいってほしいという願いもありました。
まさに数年後の目標になる人物だと思うのです。

二人はその想いに応えてくれ、連続出演をしてくれています。そして昨年共演したキャストとは１年近くたった今でも、オフ会を企画して親交を深めているようです。

二人は、今年の「未来への贈り物」にも出演が内定していますが、さてさて、今年は何役で出演するのか、、、今から興味が尽きませんね(^^♪。

これからもジュニアキャストたちの目標として、そして自身の夢に向かって着実に進んでいってほしいです。これからも応援しています。

「未来への贈り物」オーディション情報
http://www.mirai-musical.com/#!audition/c24vq