ミュージカル「Stardust Dream」上演のお知らせ

公開日： 2016/11/11 : ブログジュエリーキッズ, スターダストドリーム, ミュージカル, 中高校生

みなさんこんにちは。
この度はミュージカル「Ｓｔａｒｄｕｓｔ　Ｄｒｅａｍ」（主催：青少年ミュージカル芸術文化振興協会）上演のお知らせです。

ジュエリーキッズは、中高校生が活躍するこのミュージカル「Ｓｔａｒｄｕｓｔ　Ｄｒｅａｍ」の企画・製作協力をしています。

ミュージカル「Ｓｔａｒｄｕｓｔ　Ｄｒｅａｍ」は、全キャストが中高校生という今までにないミュージカルです。
今までミュージカルのレッスンを重ねた中高校生キャスト達による、繊細でエネルギッシュな表現で、笑いあり、涙あり、感動ありの心温まるストーリー。
今の彼らだからこそ等身大に演じられる豊かなメッセージを、お芝居と１０曲以上のオリジナルソングで紡ぎます。

１２月２２日（木）～２５日（日）のクリスマス週に本番上演です。
年末ご多用の時期かと思いますが、クリスマスの思い出に、そして年末のイベントの一つとしてぜひご観劇をいただけますと幸いです。
明日１１月１２日（土）１０：００からチケット「一般販売開始」となります。

詳細は以下の公式ホームページをご覧ください。

ミュージカル「Ｓｔａｒｄｕｓｔ　Ｄｒｅａｍ」公式ＨＰ
http://www.stardustdream.net/
このミュージカルは「中・高校生ミュージカルプロジェクト」により上演するミュージカルです。

「中学生・高校生ミュージカルプロジェクト」とは
ミュージカル「Ｓｔａｒｄｕｓｔ　Ｄｒｅａｍ」は、今まで約１年間にわたり「中・高校生ミュージカルプロジェクト」として、多くの作品を世に送り出してきたプロの製作スタッフと、中高校生キャスト達が一緒にワークショップを開催し、脚本や演出、構成を考え、最終的にそれを上演するまでの一連のプロジェクトです。

（ワークショップの一風景）

プロジェクトの背景
現在のミュージカル界において、中・高校生になると相応の技術や個性、キャラクター、表現力を身に付けていても極端に出演のチャンスが減ってしまうという現実があります。
これは子供と大人の中間の作品が際立って少ないというミュージカル界全体の課題といえます。

小さいころから技術や表現方法を研鑽し、経験と実力を積み上げているにもかかわらずこの頃に輝ける表現の場が減り、進学やクラブ活動、友人関係等様々な個別事情によりミュージカルの世界を離れる子供たちが多いという現実は、その子にとっても日本のミュージカル界全体にとっても大変な損失であると考えています。
また同時に、与えられる脚本を演出家の指示通りに演じる器用な子ども達が増えている反面、その子の感性や個性を自由に表現することが不得手な没個性も問題点として挙げられます。

そこでジュエリーキッズは青少年ミュージカル芸術文化振興協会と共同で、中高校生による中高校生のため筋肉質のミュージカル作品を一から作りたいと考えました。
従来、中高校生が出演できるミュージカル作品はあっても、小学生以下のキャストも多かったり、逆に力ある大人キャストの中で埋もれてしまい、中高校生が存在感を示しきれない作品が多かったのも現実です。
今回の作品では、主に中高校生に出演者を限定し、全てのストーリーを完結させます。

今ミュージカルを志している中高校生達は、小さいころからミュージカルのレッスンを重ね、実力を積み重ねてきた子が多くいます。しかしながら日本のミュージカルの構造的な問題として、小学生の頃は出演できるミュージカルが多くあるものの、身体が大きくなり始める中学生、高校生になると出演できるミュージカルが減ってしまうという問題点があります。
また、その状況に拍車をかけるように中学生になると子ども達にも大きな環境の変化が訪れます。魅力的な部活動が増え、受験や進学のため勉強の負担が格段に増します。同級生や部活動での仲間たちとの付き合いなどの人間関係、思春期に伴い多感な年ごろになり、反抗期も重なってきます。
そして男女差はあるものの、変声期に伴って今まで積み上げてきた歌い方や発声を再構築する必要性に迫られる。夢と現実を考え始めるのもこの時期でしょう。そしてそういうことを乗り越えて「続けていきたい！」と思っても、肝心の表現をする場（舞台）が少ないという現実がダメ押しとなります。

一つ一つの事象は些細であっても、そういったことが積み重なることで、それまで楽しく続けてきたミュージカルから多くの子ども達が離れていくという現実は、その子にとっても日本のミュージカル界にとって大きな損失だと思うのです。

もちろん小さいころからミュージカルのレッスンを重ねてきた子供たちは、自分の個性を表現する方法を学び、それにより培われた「表現力」や「創造力」はきっと大人になって大いに役立つことでしょう。それこそが最も意義深いことでありジュエリーキッズが目指している一番の目標です。

でも、ミュージカルが大好きで「これからずっと続けていきたい！」と思っている子どもたちにとって、中高校生になると「続けづらい環境がある」のは事実で、ミュージカルを長く楽しく続けていける環境整備はミュージカル界にとって解決すべき急務であると感じます。

子ども達が中高校生になっても継続してミュージカルを続けていく一番の原動力になるものは何か？
それは目標になりうる「作品」の存在、そしてそれに向かった歩んでいくワクワク感、稽古過程での気づきや発見、成長と上達をしているという実感、本番での達成感や喜びなのではないかと思うのです。

それも中途半端な作品ではない。全てのストーリーにおいて中高生が中心になる、中高生による中高生のための中高生にしかできない等身大のミュージカル作品を作ることを目指そうと考えました。

今までしっかりとした基礎レッスンを積み重ねた中高校生だからこそできる、小学生にはまだ難しい深みのある繊細なお芝居、大人には決して表現がしきれない若さと青春の中での希望と葛藤、そしてエネルギー。中高生達による今までにはない見ごたえのある密度の濃い筋肉質のミュージカル。あえて小劇場で上演することで全てのお客様に息遣いまで感じてもらえるごまかしのきかない空間。
こういう作品をスタッフと中高校生キャストが一緒に創り出すことが出来たら、きっと何かの流れが変わってくるのではないかと考えました。

その勢いはまだまだ微力なものかもしれません。でもまずは何かを始めてみないと変わりません。そういう経緯で始まったこの「中高校生ミュージカルプロジェクト」。トライアル的な要素もありますが、ここまで着実に歩みを進めてきました。

構想から約1年という期間、熱意ある中高校生のキャスト達とワークショップを重ねることでオリジナルミュージカル「Ｓｔａｒｄｕｓｔ　Ｄｒｅａｍ」が完成しました。