髙畑翼さんから「未来への贈り物」について寄稿をいただきました。

公開日： 2016/02/15 : ブログオーディション, 未来への贈り物, 髙畑翼

みなさんこんにちは。

続いてのブログリレーは、初演、２回目と大人キャストとして出演をしてくれた髙畑翼（たかはたつばさ）さんです。よろしくお願いいたします。

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皆さんこんにちは！
高畑翼です。

ミュージカル「未来への贈り物」では、
百年後の世界からやって来る時間旅行者で
この作品のストーリーテラーであるリュウ役を
初演から務めさせていただきました。

この作品には大人キャストの一員として出演させていただいておりますが、今回ジュニアキャストオーディションが開催されるにあたって、
是非多くの皆さんにこの作品を知っていただき、オーディション参加をしていただきたいと思い、このミュージカル「未来への贈り物」という作品を通して、感じたことなどのコメントを寄せさせていただきます。

まずアンサンブルについてです。
「未来への贈り物」では主役のシンジ、カナコ、リサをはじめ、セイラ、リク、コスモ、ジル等のメインキャストの他に、たくさんのアンサンブルがあります。
このアンサンブルにも役があるため、アンサンブルの子達も役として生きます！

通常他の舞台や作品ではアンサンブルというと、バックダンサー等というイメージですが、この作品にはアンサンブルにも役があるため、
主役の子達と同じようにどのように役を生きたりするかなどの作業を稽古では行います。

この作業は非常に勉強になり、役になる、役として生きるというのがどのようなことなのかを自分で考えることが進んで出来るようになります。

次に、ジュニアミュージカルというと小学生や中学生だけが活躍するというイメージが強いかもしれませんが、募集要項にあるように、大学生・専門学生まで募集をしています！
前回の公演でも高校生や大学生のキャストが、物語の中で非常に重要な役どころを務め、ダンスナンバーでは圧倒的な存在感を示していました。
もうジュニアキャストにしては遅いかな、と思っている高校生以上の方も臆せず是非応募してみてください！

そして、他のジュニアミュージカルと大きく異なる点の1つとして、役について自分自身でたくさん考える機会が多いということです。

1つ1つの台詞に対し、演出家から「こういうふうに言って」という指示ではなく「こうだったらどう言うかな」といった、一見曖昧な指示が出ます。
でもこれを基にキャスト1人1人が自分だったらどう言うだろう、どう感じるだろうと、頭や心をフルに使い考えます。
大人でも難しいこの作業をジュニアキャストだからと妥協せず演出家から次々と指示を出されます。
そのために、自分でも気がつかない間にどんどん成長していくことが出来ます！

そしてこの作品には、舞台初心者・未経験の子達もたくさん出演しています。
分からなくて困っている子がいると周りの子が声をかけて一緒に考えるといった姿を多く見かけます。

舞台初心者や未経験の子達も分からないまま置いてきぼりとならないように年長メンバーや歳上のメンバーが声をかけあっているのもたくさんみました！
舞台を作り上げる中で出演者間のコミュニケーションは非常に大切なものです。

我々大人キャストとジュニアキャストも一緒に考えて、こうやってみよう！次はこういうふうに考えてみよう等たくさん意見を交わしあって稽古をしてきました。
きっとまだ経験があまりない子達も今後につながる貴重な経験が出来るに違いありません。

また、前回公演の稽古中には、「自主練習」の稽古日がありました。
プロデューサーである占部邦素さん立ち会いのもとで、キャストのみで稽古を行いました。
通常自主練習というと、どうしても緩んだ稽古場や楽しいだけの稽古を思いがちですが、普段の稽古では分からなかったところを、年長キャストに聞いたり、
ダンスナンバーの苦手な振りを徹底的にやり強化したり、非常に有意義な自主練習の稽古場でした。

そこでの成果が認められ、ダンスナンバーで新しい振りが追加になったり、講師の方に成長したね！と言われ成長を実感したキャストもいました。
家や学校ではなかなかダンスの練習などはしづらい中、こうした自主練習の機会も自分を成長させられる場となっていました。

しかしながらその一方で、素晴らしい講師陣と素敵な作品を作り上げるというなかで、時には頭を抱えても考えきれないような難題も降りかかってくることもあると思います。
やってこなければならない課題をやってこなかったり、やるべき練習をやらなかったりすれば、シーンから外されたりすることも。
でもきちんとやるべきことをやり、努力している姿をみることが出来れば必ず実を結ぶときがやってきます！

今までの自分では気が付かなかったこと、これからに繋がっていくこと、そして何よりたくさんの出会いが待っています。

これからオーディションに応募しようと思っている皆さん。
自分自身をさらに成長させたい人。
まずは経験を積んでみたい人。
歌、ダンス、お芝居が大好きな人。

是非一度ミュージカル「未来への贈り物」の世界を
体験・体感してみてください。

髙畑翼

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ご寄稿ありがとうございました。

翼くんはジュエリーキッズのレッスン生だけで上演した第一回目の「未来へ贈り物」、そして初のオーディション開催にて大きくステップアップした第二回目、いずれもストーリーテラーのリュウ役としてジュニアキャストを引っ張ってくれました。大人キャストでありながら、ジュニアキャストの良きお兄さんとして慕われ、悩んでいる時には相談に乗り、時に他の大人キャストやスタッフとの橋渡し役をしてくれました。ある意味、このカンパニーの雰囲気を一番よく分かっている人と言えるかもしれません。